けんちくは、しばたまる(@yabaikagu)です。
この記事では「参考にしたい建築ポートフォリオ7作品」と「ポートフォリオの作り方」を紹介。
しばたまるの公式LINEから、ぼくの卒業設計のポートフォリオを配布してます。
それ以外にも
- 提供いただいた先輩たちのポートフォリオpdf
- 大手の建築建設企業まとめシート
- プロに就活・インターン相談でギフト券1000円分
- バイト以外でお金を稼ぐ7ステップの動画講義&スライド56p
などインターンや就職活動、副業に役立つアイテムを配布してるので、
まだ手に入れてない学生さんは【こちらをタップ】して公式LINEを見てもらえると嬉しいです。
目次
お手本にしたいコンパクトな建築ポートフォリオ
参考:isuuu 早稲田大学 山下耕生さんの建築ポートフォリオ
まずは、お手本にしたい点が詰まった早稲田大学 山下耕生さんの建築ポートフォリオ。
表紙には掲載作品の目次と、ご自身の受賞歴。ページ数も17pでコンパクトにまとまっています。
ページを開くと、力作である卒業設計→国際コンペを掲載して自分の実力や幅の広さを表現しつつ、最後まで読んでもらえるように、後半につれて1作品ごとのボリュームを減らして、気持ちよく最後のページに辿りつきます。
参考:isuuu 早稲田大学 山下耕生さんの建築ポートフォリオ
国際コンペにも挑戦している所で、チャレンジを惜しまない姿勢も伝わるクオリティの高いポートフォリオです。実際に眺めながら自分のポートフォリオのレイアウトを検討して見てください。
正方形レイアウトが特徴的な建築ポートフォリオ
参考:isuuu 日本大学 敦賀谷 俊さんの建築ポートフォリオ
次は、正方形レイアウトが特徴的な日本大学卒 敦賀谷 俊さんの建築ポートフォリオ。
取り組んだ作品の時系列や作品の特徴、自分の設計スタンスを見事にまとめきっている所に注目してください。
プロフィールから始まり、取り組んだ課題や作品・プロジェクトの道のり、自分の設計スタンスを見せてから、それぞれの作品へ。
参考:isuuu 日本大学 敦賀谷 俊さんの建築ポートフォリオ
作品ごとに見られるように、目次が工夫されてるのも参考にしたいポイントです。
これだけ作り込んでおけば、あとは就職したい企業に合わせて、見せる作品を調整してコンパクトなバージョンを作ることも出来ます。
構成に迷ったら、まずは1作品1作品をまとめて、このポートフォリオの構成を参考に制作してみると良いと思います。
横使い&余白のバランスが素敵な建築ポートフォリオ
参考:isuuu 武蔵野美術大学 田中 裕大さんの建築ポートフォリオ
次は、横使いで余白を上手く活用してる武蔵野美術大学卒(YGSA卒) 田中 裕大さんの建築ポートフォリオ。
たっぷり余白をとりながらレイアウトしてあるので、136ページあるポートフォリオですが、めくるのが楽しく、サクサク見ていくことが出来ます。
参考:isuuu 武蔵野美術大学 田中 裕大さんの建築ポートフォリオ
テキストは最小限にしつつ、パースや図面を大きく掲載しているので、初めてみた人でも、直感的に見ることができるポートフォリオになっています。
パースや図面を強調しつつ、自分の表現力をアピールしたい方は、このポートフォリオを制作した田中さんにポートフォリオの作り方をインタビューした動画もあるので、そちらもぜひ見てください。
ページを横断することで迫力を出した建築ポートフォリオ
参考:isuuu 千葉大学卒 酒井禅道さんの建築ポートフォリオ
次は、横長のレイアウトを上手った千葉大学卒 酒井禅道さんの建築ポートフォリオ。
ただ作品を均一に並べるのではなく、ページを横断することで作品に迫力を出しています。
参考:isuuu 千葉大学卒 酒井禅道さんの建築ポートフォリオ
半ページでレイアウトする概念をとっぱらって、見開きの状態をダイナミックに使っています。
ページをめくるごとに新しい展開があり、横長でポートフォリオを制作したい建築学生にはぜひ参考にして欲しいポートフォリオです。
色を使って作品に統一感を持たせた建築ポートフォリオ
参考:isuuu Sari Sarikaさんの建築ポートフォリオ
次は、色を使って作品に統一感を持たせたSari Sarikaさんの建築ポートフォリオ。
使用してるカラーをグリーンで統一して、各作品に統一感を出してレイアウトしています。
参考:isuuu Sari Sarikaさんの建築ポートフォリオ
海外の方のポートフォリオを見ると、やはり色使いが絶妙に上手い。
ポートフォリオのテーマカラーを、図面やダイアグラムにまで反映させています。
ここまで徹底して色を揃えると、作品を伝える手段のポートフォリオではなく、ポートフォリオとして1つの作品になっている印象を受けます。
これから作品をブラッシュアップする際は、テーマカラーを決めてポートフォリオを制作してみてください。
A3縦使いを活かした建築ポートフォリオ
参考:isuuu テキサス大学オースティン校 WILL POWELLさんの建築ポートフォリオ
次は、A3縦使いを活かしたテキサス大学オースティン校 WILL POWELLさんの建築ポートフォリオ。
余計な言葉は一切ありません。A3縦使いのポートフォリオにすることで生まれるページの高さを活かしたレイアウトに注目してください。
参考:isuuu テキサス大学オースティン校 WILL POWELLさんの建築ポートフォリオ
余白を生かして作品のパースや模型写真を印象的に見せています。
作品一つ一つのクオリティもすごく高く、あえて文字を入れないことで、作品のインパクトがヒシヒシと伝わってきます。
6年間の歴史が詰まった建築ポートフォリオ
最後に、6年間の歴史が詰まった立松 裕規さんの建築ポートフォリオ。
学生時代の活動や作品が、丁寧にポートフォリオに詰め込まれています。
「就活・インターンがあるから作る」といった準備のためではなく、建築学生時代の6年の軌跡を忘れないために制作しているのが、読んでると伝わります。
もちろんポートフォリオは設計職の就活活動には必須ですが、あまりに義務感を感じてしまうと、作るのがおっくうになってしまうことも少なくありません。
まずは、自分の活動や歴史を振り返りながらポートフォリオ制作に取り組んでみてください。
ポートフォリオの基本構成と作り方
ここからはポートフォリオの基本構成と作り方を紹介。
紹介したポートフォリオの作者2名(山下耕生さん. 田中 裕大さん)に動画で「ポートフォリオの作り方」をインタビューしたので、ぜひこちらを見てください。
時間がない方は簡単に説明したので以下でサクッと把握してね。
正解はありませんが、ポートフォリオの構成の定番の形は以下。
ーポートフォリオの基本構成ー
- 自己紹介
- 設計スタンス
- 作品を制作した流れ
- ポートフォリオの目次
- メイン3作品(企業に合わせて調整)
- その他の作品
- あとがき
基本的には、初めに自己紹介や自分が建築とどういったスタンスで向き合っているか。をまず理解してもらいます。
そこから自分の学生時代の取り組みの流れや、ポートフォリオの目次までを完結に表現。
作品は見せる相手(企業)に合わせて調整する必要はありますが、面接などポートフォリオを見てもらう機会で全てを説明することは出来ないので、3作品チョイスして説明する予定のものだけをボリューム多めで掲載。それ以外の作品は1〜2ページにまとめておくと良いです。
最後に個性を出すために、あとがきで課外活動を掲載する人や趣味の写真などを掲載して人間身を出している人もいます。
ここからは1つ1つ掘り下げて解説していきます。
⒈自己紹介-2p-
まず最初は自分自身の紹介を載せます。
自分のスキルや賞歴、自分の取り組んだことなど軽く触れていることが多いです。
⒉設計スタンス-1p-
次に自分が作品制作(建築を設計)で何を心がけているかコンセプト仕立てで表現するページを作ります。
上手いポートフォリオは完結に一言でまとめてから作品にバトンタッチしています。
⒊作品を制作した流れ-1~2p-
次にどの時期に、どんな作品を制作していたかをまとめましょう。
時系列でコンペ作品、課題作品、ゼミ活動、課外活動などが整理されているとあなたの歴史が伝わります。
④ポートフォリオの目次-1~2p-
これから紹介する作品の流れが分かるように作品をまとめて目次を作ります。
作品の特徴や掲載するページなどスムーズに見れるようにまとめます。
⑤メイン3作品+⑥その他の作品
自分の作品をレイアウトを決めてから作品を並べていきます。
就活では説明できる時間が限られるため、
- 自身のある3作品(3p〜5p)
- その他の複数作品(見開き2p)
に分けて掲載していきます。
ポートフォリオ冒頭に自身のある作品をボリューム多めで持ってきて、後半は作品のコンセプトと図面パースで見開きに端的にまとめるようにすることをおすすめします。
⑥あとがき-1~2p-
建築以外の課外活動や自分でとった写真をのせている人などさまざま。ここでたまりにたまった鬱憤を晴らす人が多いです。
自分の好みに合わせて、この構成からマイナーチェンジして、オリジナリティのあるポートフォリオを目指してみるのもいいと思います。
完全にパクってしまうのは良くないですが、最初は自分の理想の先輩のポートフォリオを決めて、構成や掲載する作品数などのボリューム感を参考にするところから制作してみてください。
ポートフォリオ制作だけではダメ。企業選びや情報収集を忘れずに。
この記事では、「参考にしたい建築ポートフォリオ7作品」と「ポートフォリオの作り方」を紹介しました。
isuuuを覗けば、参考になる先輩のポートフォリオがたくさん掲載されてるので、まずは紹介した作品からチェックしてみてください。
インターン・就活の準備はポートフォリオを作るだけではありません。
例えば、企業に就職して3年目までの離職率が30%を大きく超えていないか。土日休みだけでなく、年間休日数がある程度確保されているか。など求人情報から企業を見極めるための知識も必要です。
面接対策やエントリーシート制作にもコツがあります。
以下の動画で建築企業の採用活動を専門に仕事をされてる就活・転職のエージェントさんに、最低限必要な企業を見極める知識を取材したので、こちらも見てください。