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建築・建設業の仕事や職種の全体像を把握したい…そう思ったので、
今回は求人サイトA-workerさんに「建築・建設業にはどんなお仕事があるか」取材してみました。
内容はざっくり全体像を把握できる感じにまとめてあります。将来的に建築業界で働きたいなーって人はぜひ読んでみてくださいね。
目次
建築・建設の会社の種類
まずは建築・建設の会社の種類から紹介します。
アトリエ設計事務所
■説明
個人の建築家が主催する建築設計事務所
まずはアトリエ設計事務所。
個人の建築家が主催する建築設計事務所で、
設計する建築は建築家自身の個性、芸術性、デザイン性が全面的に押し出される傾向があるのが特徴ですね。
設計規模も事務所によって全然違います。
就活の際にアトリエをわざわざリサーチするよりも直感的にいいな、好きだなって事務所に入るのがいいと思います。
ほとんど設計職しか募集してないけど、有名どころだと事務職等も募集してるので、その辺はリサーチしてみてください。
工務店
■説明
戸建住宅を請け負う会社
次は工務店。
一般的にはハウスメーカーと同じように、戸建住宅を請け負う会社。
ハウスメーカーと異なるのは、地域に密着した形で戸建住宅などを設計している会社が多く、地域密着型のため、何か困った時にすぐ対応してくれることが多いイメージがあります。
また、施主の好みや条件に合わせて自由に設計してくれるのも特徴の1つです。
ハウスメーカー
■説明
住宅の設計・施工までを行う会社
■代表企業
ミサワホーム、積水化学工業、積水ハウス、 三井ホーム、ダイワハウス、パナホーム、住友林業、飯田グループHD、旭化成ホームズ
次はハウスメーカー。
戸建住宅をメインに扱うメーカーで、
大手のハウスメーカーになると、その会社1つで設計〜施工まで行うシステムが作られていたりします。
全国的に広く展開しているハウスメーカーは、設計職以外にも住宅展示場でモデルハウスを公開したりするため営業職も多くいる業態です。
ハウスメーカー志望の人はまず上のリストの中から検索して自分が入りたいメーカーを見つけてください。
こちらも就活するために必要な手順を下の記事にまとめてあるので設計部志望の人は読んでみてくださいね。
≫ ハウスメーカーの就職法|建築学生がとるべき就活準備を紹介
組織設計事務所
■説明
施工はせず、設計・監理のみ請け負う規模の大きい設計事務所
■代表企業
日建設計、三菱地所設計、日本設計、久米設計、NTTファシリティーズ
次は組織設計事務所。
建築設計事務所は意匠・構造・設備など全ての設計を自社内で行う会社。
1つの会社に意匠・構造・設備の全ての設計者がいるため連携も取りやすく、バランスよく建築が学べます。
ゼネコンのように施工まで全部こなしますよって感じじゃないの会社ではなく、設計に特化した会社ですね。
住宅設計よりは規模の大きい建築を扱うのも特徴です。
組織設計事務所志望の人はまず上のリストの中から検索して自分が入りたい事務所を見つけてください。
こちらも就活するために必要な手順を下の記事にまとめてあるので設計部志望の人は読んでみてくださいね。
≫ 組織設計事務所の就職法|建築学生がとるべき就活準備を紹介
ゼネコン
■説明
施工はせず、設計・監理のみ請け負う規模の大きい設計事務所
■代表企業
日建設計、三菱地所設計、日本設計、久米設計、NTTファシリティーズ
次はゼネコン。
建築工事、土木工事、設備工事などを統合して行う企業で、道路や病院、橋やダムの建設などの公共事業をメインに、規模の大きな建築を行なっている会社。
大手5社はスーパーゼネコンって言われたりするから、その中の会社は聞いたことはあるんじゃないかなと思います。
ゼネコン志望の人はまず上のリストの中から検索して、自分が入りたい会社を見つけて見てくださいね。
ゼネコン・サブコンで就活するために必要な手順を下の記事にまとめてあるので設計部志望の人は読んでみてください。
ディベロッパー・不動産
■説明
不動産の売買から貸借・管理までを代行したり、仲介したりする事業。
■代表企業
三井不動産、飯田グループホールディングス、三菱地所、住友不動産、東急不動産ホールディングス、野村不動産ホールディングス、創造系不動産
次はディベロパーと不動産。
ディベロッパーは主に土地や街の開発をしている不動産会社。
大規模な住宅開発、都市再開発、リゾート開発など都市や土地の開発をメインにを行う業態。
不動産は戸建住宅などディベロッパーに比べて比較的規模の小さい開発などを行う会社。
地域に根ざした会社が多いですね。
建築出身じゃなくても入れるけど、建築学科卒の方が有利だし、開発側が向いてる人もいると思うので、興味があれば調べてみてください。
建設コンサルタント
■説明
施工を行うための事前調査、事業計画の立案・作成・施工管理など建設全般に関わる建設のコンサルタント事業
■代表企業
日本工営、建設技術研究所、オリエンタルコンサルタンツHD
次は建設コンサルタント。
施工を行うための事前調査、事業計画の立案・作成・施工管理など建設全般に関わる建設のコンサルタント会社。
専門的な立場から、地方自治体や民間企業に、道路、橋、ダム、水道、電力設備などのインフラを作る上でのコンサルティングや計画や設計などを行います。
建材・材料メーカー
■説明
建築資材、住宅設備機器などを研究・開発して販売する事業
■代表企業
LIXIL、TOTO、三和ホールディングス株式会社
次は建設・材料メーカー。
建築資材、住宅設備機器などを研究・開発して販売する会社。
普段何気なく使用するトイレや手すりなど、住宅や施設内になる部品も販売しています。
職人(大工・左官・鳶職・塗装屋)
■説明
建築・建物を作る職人
最後は職人(大工・左官・鳶職・塗装屋)。
会社として運営していたり、フリーランスの集団として成り立っていたり、様々な形態で活動しています。
施工を行う大工、タイルを貼ったり、壁を塗ったりする左官、高い建物で作業を行う鳶職、さまざまな塗装を行う塗装屋さんなど色々な職種がありますね。
各業種の初任給のイメージ
紹介した業種の初任給は以下のようなイメージ。
アトリエ設計事務所 | 各都道府県の最低賃金の会社もある |
---|---|
ハウスメーカー | 技術職の場合初任給で20万円を超えることもある |
工務店 | 大手で初任給20万円以上、中小で初任給20万円以下のことが多い |
組織設計事務所 | 大卒で20万円以上、院卒で20万円後半になることもある |
ゼネコン | 大卒で20万円以上、院卒で20万円後半になることもある |
ディベロッパー | 日本の平均年収(441万円)と比べても比較的高い |
建設コンサルタント | 20万円前後が多い |
建材・材料メーカー | 20万円前後が多い |
職人 | 修行中は安い傾向が多い(日給1万円程度) |
具体的に平均年収とかは調べれば出てくるんですけど、ぶっちゃけ企業によって天と地の差があるので、あくまでこんな雰囲気だよって感じにまとめました。
実際に気になる業態を絞ってから気になる会社をリサーチして見てくださいね。
建築・建設の職業の種類
次は建築・建設の職業を紹介していきます。
建築設計職
まずは建築設計職。
建築主や施工者から受けた依頼を元に、建築主の希望やイメージを汲み取って図面に起こす仕事を行う職業。
建築物の外観や内部のデザイン、施主との打ち合わせ、プランニング、設計管理まで行う仕事です。
内装設計職(インテリア)
次は内装設計職(インテリア)。
空間を総合的にプロデュース・デザインする職業。
住宅・オフィス・商業施設などのインテリアデザインから内装全般の設計に携わる仕事です。
インテリアデザイナー、インテリアプランナー、空間デザイナーなどの色々な呼び方がありますね。
構造設計職
次は構造設計職。
地震・台風などの災害に対して、建物が壊れないように構造を計算する職業。
柱や梁などの大きさを決めるなど、安全性を確保するための重要な仕事です。構造デザイナーや構造技術者とも言わています。
設備設計職
次は設備設計職。
電気・給排水・空調などの設備を設計する職業。
建物を利用する方の利便性・快適性に関わる設計を担う仕事です。
施工管理職
次は施工管理職。
建物の施工管理を行う職業。
工期内に建物を完成させるための、進捗・工事・検出・コスト・安全などの管理をする。
現場だけでなく、全体が滞りなく進むための管理をする仕事。
営業職
次は営業職。
土地の所有者に建物の建築を行うにあたり、
お客様へのヒアリング、提案を行う仕事から、公共工事の入札担当・企画・立案、社内の各部署の調整を行う職業。
測量士
次は測量士。
工事を行う土地に対して形状・面積・高さなどの測量を行い、工事の基礎となる測量図を作成する仕事。
測量図がないと、工事に入れなかったりするため、基礎となる大事な職業です。
職人(大工・左官・鳶職・塗装屋)
次は職人(大工・左官・鳶職・塗装屋)。
職人さんと行ってもいろんな専門分野があります。
例えば、大工は設計図を元に実際の施工を行う仕事。左官は壁を塗ったり、タイルを貼る仕事ですし、鳶職は高所で作業する仕事(マンションなど)、塗装屋は建物の素材を美しく見せる、浸水を防ぐ、紫外線から守るために塗装をする仕事です。
だいぶ高齢化は進んでいますが、建築を建てるには欠かせない大事な職業ですね。
公務員
最後に公務員。
設計の外部委託、予算の計画、入札管理、建築基準法の審査・指導、都市計画に関する対応をしていく仕事。
建築には、専門の公務員職があるのは魅力の1つだと思います。
おわりに
はい。ということで今回は「建築・建設業にどんな種類のお仕事があるか、どんな職業があるか」を紹介しました。
この記事を読む人の中には建築学科への入学を検討していたり、建築・建設業界への転職を検討していたり、さまざまだと思います。
まずはこの中で気になったジャンルから実際の会社を調べてみてください。
最近はゼネコンのようなメーカーのようなアトリエ…みたいな特殊な会社もあったりするので、ここからが本番。
がんがんリサーチしてみて下さい。
また就職活動を始める上で必要な知識は下の記事にまとめておくので、お時間があれば続いて読んでみてくださいね。
≫建築学科の就職先から就活事情までを6年間在籍したぼくが暴露したい。
提供:A-woker