おすすめ本

【建築本】建築家が読み込んだ『世界と視点』を変える16冊

 

建築家になるにはどんな本を読めばいいの?

 

普段から疑問に思っていることがあります。

それは建築家を目指す建築学生が建築家の本や講演会から自身の建築論を構築していること。

課題であれ、何であれ、建築家の事例からエッセンスを吸収しようとすることです。

 

正直それじゃ離乳食を食べているのと同じ。

結果的に受け売りの言葉の寄せ集めになったり、咀嚼不足からモノゴトを噛み砕く力が無くなってしまいます。

今回はそんな慢性的な咀嚼不足を改善するための治療薬として、建築家があらゆるモノゴトを咀嚼した上で建築言語に訳した本ではなく、

建築家が人生で読み込んだ本の中から、自身の力で建築言語に翻訳し、世界観や視点が拡張されたと感じたもの16冊紹介して頂いてきました。

一冊手に取って、自分の力で味わってみて下さいね。

 

ご協力頂いた1-1 Architectsさん

1-1 Architects(イチノイチアーイテクツ)は石川翔一さん(左)+ 神谷勇机さん(右)の2人の建築家からなる設計事務所。

数々の賞を受賞、またジンバブエにて孤児のために食事を提供する児童養護施設の計画を進めている。

古民家を改装した設計事務所▼

「一の一アーキテクツ」の画像検索結果

建築家自身が本を選定中

ということで先ほどから、1-1 Architectsの2人に書籍を選定してもらっています。

 


(いや〜これどうする?)

 


(ん~正直こっちの方良くない?
と言うか、コレぼくが紹介するからそっちはコレにしてよ…)

 


(でも学生にはこっちのほうが読みやすいかな~)

 

〜30分後〜

 

建築学生におすすめな本16冊が決定


ようやく決まりました!

 

お手数おかけしてすみません。

ありがとうございます。

 

 

 

今回16冊の本が出そろいました。

それでは行ってみよう!!

ちいさいおうち(バージニアリーバートン)


1冊目はバージニアリーバートンの『ちいさいおうち』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は75年ほど前に作られた『住宅を題材にした絵本』なんですけど、内容がすごく深くて面白いんです。

 


というと?

 


この本は『75年前の人が住宅にどういう思いを持っていたか子供でも分かるような文体で描かれてるんです。

 


(ふむふむ…)

 

簡単に言うと『おうちが出来て、どんな風に時代が流れて最終的にどうなるか』みたいな話で、

田舎に建っているおうちが主人公で、はじめは都会にあこがれがあったんですが、物語が進むにつれ、徐々に都市開発が進み周りの環境がどんどん変化していくんです。

そんな中、おうちは家族を守るために生きていくんですが、憧れであったはずの都会の中で、主人公のおうちもぼろぼろの空き家になってしまって…

 


なんか今の日本みたいですねw

 


ホントにそうなんです。

70年前の絵本にも関わらず現代とすごくリンクしてるんです。また、家族が住む『一生』をとらえるんじゃなくて、おうちを通して描かれた長期スパンの四次元的な表現も面白いんですよね。

この本はこれから何を学ぼうとしているのか』や『それが人に対してどういう影響を与えるか』が感じれる本なので建築学科に入学する前に読むのがすごいおすすめです。

 


なるほど…で最後はどうなるんですか?

 


それは自分で読んでくださいw

 

» 他のレビューをチェックする

世界の建物たんけん図鑑(フィリップウィルキンソン)


2冊目はフィリップ ウィルキンソンの『世界の建物たんけん図鑑』。この本はどんな本なんでしょうか?

 

 


この本は建築家でもあり、イラストレーターでもあるフィリップ ウィルキンソンの著書です。

世界のいろんな有名な建物(例 オペラハウス 自由の女神)が断面パースで描かれていて、各部分がどういう空間になっているか誰でも分かるように描かれてるんですよ。

 


この本がなぜおすすめなんですか?

 


そうですね。ぼくたちは普段、図面やパースを描いたりしてプレゼンしていますが、それが『専門家向けのわかりづらいプレゼンになっているんじゃないか』って感じる時があるんです。実際、一般の人たちのための建築を建てていかなければならないワケじゃないですか。

 


(ふむふむ…)

 


そんな時にこの本がすごく勉強になったんです。

この本は誰でも一目で建築の空間や使われ方、関連情報が分かるように建築が説明されていて、こんなに楽しそうに建築を伝られるんだとワクワクしながら読んでたんですよねこの出会いによってぼく自身のパースの描き方や表現の意識が変わった一冊なんです。

 

» フィリップ ウィルキンソンの書籍を探す

※在庫のない本なのでアマゾンの古本やフィリップ ウィルキンソンの他の書籍は見ることが出来ます。

翻訳できない世界の言葉(エラ・フランシス・サンダース)


3冊目はエラ・フランシス・サンダースの『翻訳できない世界の言葉』

この本はどんな本何でしょうか?

 


この本は『世界中のことわざや言葉を集めてる本』です。

例えば、『木漏れ日』という言葉は日本の建築学生や建築家ですら使うんですけど、世界ではそんな言葉はないんですよ。

実際に海外で近い表現をしようとすると『森の葉っぱの隙間から光が落ちてくる状態』としか説明出来ないんですよね。

 


(知らなかったw)

 


この本ではそれの逆バージョンをたくさん知ることが出来て、日本人が当たり前のようにお互いを理解して分かり合える状態って世界からみると結構特殊なんだなって分かったりします。

また、1つ面白かったのはスウェーデンの『モーンガータ』という言葉で、日本語で訳すと『水面に月が写って光が伸びてフワフワフワ~としてる状態』という意味なんです。スウェーデンにはこの状態を一言で表す言葉があるんですよ。

 


めちゃめちゃ面白い!!

 


だから、スウェーデンの建築家がこの空間がモーンガータのような空間でって説明したら、スウェーデンの人は「おお〜わかる~」と思うように、『木漏れ日』の逆のことも世界では起きてるんですよね。

そう考えると面白いなって思う反面、ぼくらが当たり前に使う表現への違和感がすごい出てくるんです。なので国内だったら通じるけど世界規模だと通じない。自分とは違った状態を心地いいと感じる民族がいることから世界の広さを簡単に知れる本ですよ。

 

» 他のレビューをチェックする


4冊目は谷崎潤一郎さんの『陰影礼賛』。この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本はタイトルの通り光と影について書かれていて、谷崎潤一郎さんという純文学で有名な方の著書です。

日本の空間の中での光と影について谷崎自身の感性で語られていて、

読み込むことで『自分たちの国の歴史上、光と影がどういう扱いを元に成り立っているかを知ることができると思います。

 


この本のおすすめな点を教えて下さい!

 


この本は
提案するものに対して先代がどういう思いで光と影の中に「日本の美」を感じてきたかを理解しながら、建築を見る視点を養える1冊だと思います。

建築学生が課題に取り組んだり有名な建築をネットで調べたりする時に、形状が面白いものとか奇抜なものとかが、どうしても目に写りガチだと思うんです。

でもそうではなく、日本の古い建築みたいに『奇抜ではないけど、なにか居心地がいい』と思うことがよくあって、そういう感覚が観念的に言語化されているのがこの本だと思います。

 


なるほど!

 


ちなみにこの本はもちろん英語にも翻訳されていて、ヨーロッパの建築学科でも読まれている
世界の必読書になっています。

 


世界の必読書!
これは必ず読まなきゃいけない1冊ですね!!(まだ読んでないので読みますw)

 

 » 他のレビューをチェックする

建築家なしの建築(B・ルドフスキー)


5冊目はB・ルドフスキーの『建築家なしの建築』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


世の中には『有名な建築家が建てたわけでもないのに、すごい力を持っている建築』があるんです。この本はそんな建築について語られています。

 


(ふむふむ…)

 


『ぼくらは建築家として一生懸命設計をしているけれど、建築家が設計していない建築の方がが時として力を持って、文化すらつくってしまう』って言うなんだか虚しさみたいなものがあって、そんな時に『建築家として何をつくるべきか』や『建築家にならなきゃいけない意味』を考えるキッカケになりました。

ホントに考えさせられる本だと思います。

 

» 他のレビューをチェックする

遊びの博物誌(坂根厳夫)


6冊目は坂根厳夫の『遊びの博物誌』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は『世界の伝統的な遊び』を紹介しています。

古くからの伝統的な遊びは物理的に使える材料が少ないので、周辺からの発見から作られているものが多く、自分の思考が深まる感じがするんです。

こんなアイデアあったのか』とか気づかされる部分がすごくある本ですね。

 


なるほど!!

 


この中で『アナモルフォーシス』という遊び道具が紹介されているけど、

これが面白いんです。

 


アナモルフォーシス?

 

はい。ゆがんだ絵の上に、反射する鏡みたいな筒をたてると、さっきまでゆがんでいた絵の筒の表面では、普通に見えるようになるっていうものなんですが、実は江戸時代の日本にも『さや絵』という刀の鞘を使った同様のものがあるんです。

遊びや距離や文化も超えるという驚きと、反射を計算し尽くされた歪んだ絵を見ると技術力の高さを感じますが、そこに着目するのが面白いです。そのほかに『本ではない本』なんかも面白いですね。

建築でもコペルニクス的展開というか、『前まであったものを誰もが創造しない方法で乗り越えていくこと』や『建築は建築じゃなくなる時』みたいな議題があると思うんですけど。

そういうことを考える要素が詰まってて、自分もアイデア考えるキッカケになった本なんです。

ぼくたちが持っている凝り固まった視点を色々変えてくれる一冊ですよ。

 

» 他のレビューをチェックする

思考の整理学(外山 滋比古)


7冊目は外山 滋比古の『思考の整理学』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は『自分の考えがどういう論立てになっているのか』を意識するようになったキッカケの本です。

著者はぼくらの高校の大先輩で、たしか先生に言われて読んだ本だと思います。建築の案を作るときに論理の組み立てが不可欠なので、この本を読んでから建築に入っていくと思考の構造が自分の中で掴みやすいのでおすすめです。

 

» 他のレビューをチェックする

動的平衡(福岡伸一)


8冊目は福岡伸一の『動的平衡』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は生物学者の福岡伸一さんの著書で生物学の中ではベストセラーの本。

人間の細胞は常に入れ替わっていて、何年かするとその時の細胞は全て入れ替わっているのに見た目は、あまり変化しない』って話聞いたことないですか?

 


あります!!

 


この現象をこの人は『動的平衡』という概念で説明しているんですが、この本を読んで建築の面白さはすごく動的平衡なことにあるんじゃないかと思ったんですよ。

 


というと?

 


建築はミクロな視点で見ていくと柱や仕上げは劣化して風化していくんですけど、マクロな視点から見ると細胞の新陳代謝のようにリノベーションをしたり、新しい人が来ることによって新しい使われ方に変化したりするんですよね。

これってすごく動的平衡みたいじゃないですか?

 


なるほど、確かにそう思います!

 


風化するものとして建築は扱われがちなんですけど、動的平衡にもってくために『建築家として何か出来るんじゃないか』と考えるキッカケになったんです。

著者の福岡さん自身は芸術家や建築家とも対談するくらいぼくらの業界からもアプローチされている人なので、ぜひ読んでみて欲しいですね。

ちなみに『動的平衡2』『動的平衡3』も発表されていますよ〜

 

» 他のレビューをチェックする

ゾウの時間ネズミの時間(本川達雄)

 


9冊目は本川達雄『ゾウの時間ネズミの時間』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本はタイトルの通り『ゾウの一生の時間とネズミの一生の時間について』書いてある本。

ゾウは大きくて心臓の拍動はゆっくりで、ネズミは小さくてトクトクと素早く脈を打つんです。著者は動物のサイズと拍動の回数は比例関係になると言っているんですよね。

大きな動物は長生きできるのに、ネズミや虫などの小さな生き物は短命で儚いなと思いますよね。でもこの本の著者は、ネズミはネズミ自身の時間軸でゾウ同じくらいの時間感覚を生きてるんじゃないかと言っているんですよ。

 


なるほど!面白い!

 


人間は医学の発達のおかげでこの比例関係からやや外れるんだけど、この発想によって世界の見え方も変わるし、平等に与えられた時間の中で『何をして生きるか』みたいなモノを考えるきっかけになりましたね。

 

» 他のレビューをチェックする

 

利他学(小田亮)


10冊目は小田亮の『利他学』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


利己的:自分のために何かをする』と『利他的:他人のために何かをする』っていう言葉があるじゃないですか?

この本は『利他的』つまり、人間が誰かに何かをしてあげるってことがどんな状況でおきているか科学的に書いた本です。

 


なるほど!!

 


実は利他的な行動を取る生物は人間しかいないんですよね。サルの行動も利他的な振る舞いをしてるように見えて利己的だったりするんです。

でも人間には説明できないような利他的な行動があって、この本ではそれが利己的なんじゃんないかっていう実験をしたり、アンケートを取ったりして解明していくんですよ。

 


すごく深そうです!

 


科学的に利他的を解明するのが面白いこともあるんですけど、建築をやっていると『利己的に設計をしているのか、利他的に設計をしているのか』すごく不思議になる時があるんです。

例えば、『お施主さんに言われたことをそのまま展開して設計図を描いて作ること』も実は楽に済まそうという利己的な気持ちがあるんじゃないかとか。

表層だけ見ると利他利己って直感的に判断できそうなんですけど、真相を深めていくと今の自分の行動が利己的なのか利他的なのか、分からなくなってくるはずです。

ぼく自身、この本をキッカケに『本質的に利他的になってるのか』を考えいて仕事や制作に望むように心掛けるようになりました。

 

» 他のレビューをチェックする

PETER COOK(ピータークック


11冊目はピータークックの『PETER COOK』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


ピーター・クックは、アーキグラムという組織の一人です。アーキグラムの特徴はなんと言ってもこのこれらのドローイングです。

これらのドローイングはアンビルド(実際にたってないもの)ですが、建築のインパクトをドローイングを通して世界中に伝えようとしたんです。

 


なるほど!

 


彼らはドローイングなどの二次元のものも建築であると言いました。例えば、建築学生が行う課題とかって実際に建つわけじゃないし、パースや図面を描いてプレゼンテーションをして終わりと思うかもしれないんですけど、彼らに言わせて見たらそれすら建築なんです。

学生の時に『自分がやってる課題は実際に建つわけでもないのに何で一生懸命やってんだろう』と考え込んだ時期があったんですけど、

自分がプレゼンシートにまとめたこの作品も建築なんだと思わせてくれたこの人たちは偉大だなと思ったんです。

 


確かにすごいインパクトのあるグラフィック!

ぼく自身未だによく分かってない所があって、建築の模型写真とドローイングと建築って、表現方法の違うっていうのは分かるんですけど、

そもそも『ドローイング』ってどういう効力があるんですか?

 


そうですね。ぼくが思うのは『思想・マインドが入ってるかどうか』だと思います。歴史も関係しているんですけど、道具として2次元と3次元では、人間が先に手に入れたのは2次元の方で、接している時間が長いからこそ、2次元に力があるって信じている所はあるんだと思います。

 

歴史も関係しているんですけど、2次元と3次元では人間が手に入れたのは2次元の方が先で、2次元が接してる時間が長いからこそ、こっちのほうに力があるって信じてるんです所はあると思います。

 


ぼく自身、手で書いて何となく空間性掴むことをドローイングって言っちゃってました…

 


ちなみに、ライトの『かく』とスケッチの『かく』とドローイングの『かく』は同じ読みで示されるから複雑なんですが、海外だとドローイングとスケッチングは明確に違うんです。

 


あとドローイングは2次元だから空間化する作業を相手の頭の中にゆだねられるけど、3次元だとそれはできないから、そういう部分は狙えるかもしれないですね。

 

※本書は現在中古市場でしかないため関連書籍を張っておきますね!

» アマゾンでピータークックを探す

人類が永遠に続くのではないとしたら(加藤 典洋)


12冊目は加藤典洋の『人類が永遠に続くのではないとしたら』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は『人類が永遠に続くのではなく、いつか終わりが来る』つまり『人類が有限である』としたらどう振る舞っていくかが考察されています。

著者は哲学の先生のなんですけど、人類が活動していく中で何を目標値にして活動していくかを根本的に突き詰めてる人で、

今までの理論だと『人類』は更新されながらも永遠と続いていくことが前提として語られていたものが多かった中で、『人類は有限』と仮定しています。

内容としては原発事故の話で人類が危機に達する時のことがメインで書いてあるんですけど、やはり面白いと思ったのは『無限性と有限性』の概念。

 


無限性と有限性?

 


はい。ぼくらは建築をやっているとすごい長いスパンでモノゴトを考えるんだけど、それでもどこか理想論として無限的に考えていることが多いと思ったんです。

いつか『人類』や全てのモノが無くなると、考えた時にぼくたちが生きるこの何十年で『建築家は何をすべきか』を読みながらずっと考えました。

50年後はこうなってたいとか、死ぬまでにこうなってたいとか言いつつも、『人類』って自分の子孫が続いてくれてるって前提で考えてると思うんです。

自分も多分そうで、それすらも否定されないといけないのか、とか色んなことを考えるキッカケになった本になりました。

例えば、来年『人類』がなくなると考えた時に『今やってる行動をそれでも一年間続けるのか』とかね。

 


家や人生も無限とは思ってないかもしれないんだけど有限のリミットが分からないからモヤモヤするんでしょうね。

 


無限性を感じられることが人間の強さで…でも、実は有限かもしれなくて。建築家もそこを考えると少し違った提案になるかも知れません。

 

» 他のレビューをチェックする

ルフランルフラン(荒井良二)


13冊目は荒井良二さんの『ルフランルフラン』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


そうですね。これは本というか影響受けた人物なんですけど、荒井良二さんという絵本作家さんがいて…

 


あっ知っています!

 


食い気味ですねw

この人はず~と『子供になりたい』と思っていて、どうしたら子供になれるか考えながら絵本を作ってるんです。

絵を見ると分かるんですけど、荒井さん自身、上手く描こうと思ったら描けちゃう人なんですけど、それをあえて子供のレベルで表現して子供たちに届けて行くことって物凄い作業だと思うんです。

建築は普段難しく説明しがちなんですけど、受けての側に対して合わせていける能力はすごく大事だなと尊敬しています。

 


(ふむふむ…)

 


実際読むと話はよく分からないんですけど、なぜか子供がワクワクするんだろうなと思えちゃうんです。これって幼稚園の設計とかに似てるような気がするんですね。

遊具を設えてみたりとか色々やるんですけど、これでホントに子供たちが楽しく遊んでくれるのかっていうのもあるし、『同じ目線になって作ることができたらいいな』と思うんですよ。

 


ぼくも課題でやった時『どうやって子供を遊ばせようか』ばかり考えてた気がします…

 


はい。実際子供は予期せぬ使い方をすると思うんですけど、ぼくらが使い方を想像しうる中で作ると子供にとって退屈かもしれません。作るのを放棄してもいけないし、作らないことを作らなきゃいけないので難しいんですよね。

 

» 他のレビューをチェックする

地球のためのデザイン―建築とデザインにおける生態学と倫理学(ヴィクターパパネック)


14冊目はヴィクターパパネックの『地球のためのデザイン』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は有名なアメリカのデザイナーの本で、日本ではメタボリズムの巨匠が序文を書いてるという有名な本です。

 


(ふむふむ…)

 


デザインというものを考えて行く中で『動生態系と合致しながら考えるのか』は重要だと思っていて、倫理から反したデザインをしてしまうと人を死に至らしめることにもなると思うんです。

この本はそういったものを経済性や生産性だけでなく、『地球の規模で考えましょう』という本なので、デザインは言語とか民族とかを超えていくことが実感できておすすめです。

 

» 他のレビューをチェックする

世界で一番いのちの短い国(山本敏晴)


15冊目は山本敏晴の『世界で一番いのちの短い国』

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本はぼくがアフリカにいくキッカケになった本で、途上国支援の世界ではすごく有名なお医者さんが、当時の平均受領が一番短い国(シエラレオネ)でどう過ごすかっていう話が書かれているんです。

2002年の当時に平均寿命が30歳半ばの国かな。

 


(平均寿命が30代の国があるのか…)

 


この本を読んで日本の常識が常識じゃない国が当たり前に存在してるっていうことが改めて理解できたんですよね。

実際、生物学邸には本って読まなくても生きていけるものしか、世の中にないと思うんですけど、本を読む時間はすごい糧になるし、この本はぼくの世界を広げてくれた一冊です。

 

» 他のレビューをチェックする

MINIMUM(JohnPawson)


16冊目はMINIMUM(JohnPawson)

この本はどんな本なんでしょうか?

 


この本は建築家のジョンポーソン、建築業界でもMINIMUM(ミニマム)といえばこの人っていう人の本で、内容は写真ばっかりなんですけど、本人が撮りためた『ミニマムと感じる瞬間を切り取った写真』を紹介してるんです。

面白いのがミニマムって何もなくて、色もないようなものや場所に使われがちなんですけど、この本ではそういった条件には反しているけど、なぜかミニマムだなっと感じるものがたくさん出てくるんですよ。

その中で日本の伝統的なものや空間の写真も結構でて来て、やっぱり日本って海外から見てもミニマムなんだと再認識できたりするんです。

これは建築以外のプロダクトやグラフィック、いろんなにミニマムが集まってる本だからペラペラめくってるだけでも気づきがあるし、ただただ美しくもあるので、おすすめです。

 

»JohnPawsonの書籍を探す

おわりに

ふぅ〜。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

建築家になるにはどんな本を読めばいいの?

 

そんなことを考えることがあります。

 

ぼくはまだ建築家ではないので分かりませんが、

読んだ方がいい本はあっても読まなければいけない本はないと思うんです。

 

ですが、今回紹介して頂いた本は間違いなく、

2人の建築家に強い刺激を与えて思考を巡らせるキッカケになった本。

 

新しい世界を覗きたいと思った時

自らの概念を更新したいと思った時

建築建築な毎日が息苦しくなった時

 

手に取ってみてくださいね!!

 

 

今回ご協力頂いた1-1 Architectsさんの手がけた建築は下から見れますよ〜

– 今回のお相手 –


» 1-1 Architects

おしまい

 

Casaを無料で購読する裏技

Casa BRUTUSを含む200種以上の雑誌を0円で読み漁る裏技を紹介してるよ!

あわせて読みたい
【裏技】Casa(カーサ)雑誌のバックナンバーから最新号までを0円で購読する方法紹介する裏技を使えば、Casa BRUTUSを含む200種以上の雑誌のバックナンバーから最新号までを 0円で読み漁れるようになりま...
ABOUT ME
しばたまる
人間を家具にすることが趣味です。世の中は便利なモノで溢れてるので「無駄な家具」を考えてます。