こんな疑問に答えます。
・設計依頼を増やすための広告費の使い方
・集客から設計依頼へ繋げる動線計画
ぼく自身(@yabaikagu)、設計事務所を設立することを目標に、Webマーケティングを2年間勉強してきました。
建築学生時代から自分にはセンスがないことを実感していたので、なにか別の知識で補わなきゃって思ってたんです。
そのおかげもあり、大学院を卒業して1年目ではありますが、ブログもマーケティング業も月20万円ぐらいはお金になっています。
イベント登壇でお仕事について話してるので、気になる方は先に下の動画をみてください。
» 参考:しばたまるは登壇しました。
そこで今回は「月3万でできる設計依頼を増やす広告費の使い方」を分かりやすく解説しようと思います。
ぼくが考える中では現時点での最善の策。
ホームページを作ったけど中々、お問い合わせに繋がらない工務店さんや、少額でWeb集客を始めたい設計事務所さんでもできる、再現性の高い方法かと思うのでぜひご覧ください。
ホームページを作るだけで集客はできない
まず大前提で知っておいて欲しいのは、ホームページを作るだけで集客はできません。
今回の記事を書くに辺り、設計業のWeb集客についてネットで調べてると以下のようなことが書いてありました。
・ホームページは24時間集客してくれる
これは嘘ではないけど、真実でもない。
なんていうかWeb制作会社のセールストークだなって感じです。実際、作るだけでは効果を発揮しません。ただそこにあるだけ。
ホームページというのは、あくまでネットの世界に自身の拠点を作る行為。
拠点に入ってもらえば、接客することはできますが、拠点そのものには集客効果はないんです。
このブログ(HP)もそうです。
立ち上げた当初は月に100回見られたら良い方。
2年間かけて、検索上位に表示させるために200記事以上書いたり、SNSを利用したり、YouTubeからホームページへユーザーを流してきた結果。
今では何もしなくても、月8万回ほどは安定して見られています。つまり、呼び込むためになんらかの対策を取る必要があるわけなんですね。
Web集客に広告費がかかりすぎる
ただ、Web集客ってものすごく高くないですか?
Web広告をすると1回で20万円は飛んでいきますし、サイトを検索上位に表示させるための対策(SEO対策)を依頼すると毎月15万円は取られます。
下手したら、住宅2〜3軒分の利益が年間の広告費で飛んでいってしまいかねません。
ぼく自身、将来設計事務所を経営するのが目標なので、そんな費用対効果の悪い集客はしたくないわけなんですよ。
それだけあれば、1人雇えちゃいますからね。
こそから、本当にWeb集客にはそのくらいお金がかかってしまうのか、もっと効果的な手法はないのかリサーチしました。
そうしたら、良い方法があったんですよ。
その他の広告(SEO対策・リスティング広告・Facebook広告など)よりも費用対効果が高く、月に3万円以下の広告費で済んで、ネットの検索で自社を最上位に表示できる方法が。
月3万でできる設計依頼を増やす広告費の使い方
方法は次の通り。
【1】MEO対策をして、設計者を探しているユーザーをHPに流入させる
【2】HPから設計依頼までの動線を作りCV
手順【1】〜【2】の順番に解説します。
なお、この手法で設計依頼が急激に爆増することはありません。
ただ動線計画さえすれば、社内のリソースを割かなくていい方法なので検討する価値はあるはずです。
さっそく、解説していきますね。
【1】MEO対策をしてユーザーをHPに流入させる
まずは"MEO対策"をして設計してくれる工務店を探しているユーザーをHPに呼び込みます。
MEOについて動画で解説しているので、まずは見てください。
MEO対策について動画で解説
※動画をスルーしてもざっくり分かるようになっています。
まずMEO(エムイーオー)というのはMap Engine Optimization の略で「マップエンジンの最適化」という意味です。
そしてそれらの特性や仕様を把握した上で、検索上位に来るように対策することを"MEO対策"といいます。
MEO対策をすると「地域名+工務店」と検索する際、HOUZZ(ハウズ)やSUUMO(スーモ)などの強豪サイトを出し抜いて、
自社のHPが1ページ目の先頭に掲載されることになります。
また「地域名+建築士」と検索する際も同様に先頭で掲載されたりします。
そんでもって、地域名を含めない「工務店+住宅」など検索キーワードでも、掲載されちゃうんですよ。
このように検索する際に出てくるグーグルマップの欄に自社を入れることで、
より多くのユーザーに見つけてもらいやすくする方法が"MEO対策"なんですね。
ユーザーが自身の工務店を構える地域で設計者を探している検索であれば、
広告費をかけてSEO対策をしている大手や紹介サイトを出し抜いて1ページ目の始めに掲載されることが可能なWebマーケティング手法です。
» 参考:MEO対策とは?|Googleマップを活用して店舗集客を強化する方法
MEO対策をして流入させられるユーザーの特徴
そしてぼくはMEO対策をして流入が見込めるユーザー層は、2番目に設計依頼に繋がりやすい層だと思っています。
1番は自社の名前でダイレクトに検索を掛けているユーザー、またInstagramなど自社運営のSNSからの流入してくるユーザー。
つまり、そもそも自社を知っているユーザーですね。
そして2番目は自社に近い地域(同じ県・市)+工務店で検索を掛けているユーザー、
つまり、自社が存在する地域で工務店や建築士を探しているユーザーのことです。
MEO対策をするとここにリーチできるわけなんですよ。
そもそもMEO対策はグーグルマップの検索エンジンを利用したシステムのため、検索するユーザーの位置情報に依存して結果が変動します。
つまり、検索ユーザーが自身のいる地域(同じ県・市)にいないと、グーグルマップの欄(3パック)に掲載されにくい傾向にあるんです。
逆に対策さえすれば、自社の近くで工務店を探しているユーザーに、自社を直接アピールするには最適な手法なんです。
【2】HPから設計依頼までの動線を作る
MEO対策もしたし、あとはユーザーがHPに訪れるから設計依頼を待つだけ。そう思っても設計依頼はおそらく来ません。
呼び込んだユーザーが迷わないようにHPから設計依頼までの動線を作ってください。
動線の流れは以下。
①トップページから工務店紹介へ
②工務店紹介からポートフォリオへ
③工務店紹介やポートフォリオからオンライン相談へ
④オンライン相談からオフライン相談へ
①〜④の順番に解説します。
調べてみた感じ、工務店のHPは①〜④までの動線が抜けている場合がほとんど。
ぼくもHPを2年ほど運営していますが、ユーザーのたどる動線を意識していなかった時とその後では収益もお問い合わせも明らかに変わりました。
わざわざトップページに訪れて、いくつもの情報を収集してお問い合わせフォームに連絡。その後、オフラインで設計相談という流れはすごくハードルが高いなって思います。
「こんな動線を用意すれば、設計依頼までのハードルを緩やかにできるな」という流れを解説するので、まず自社サイトと比較しながら聞いてください。
①トップページから工務店紹介へ
まず最初にユーザーがHPに流入して訪れるのはトップページ。
ここをスクロールして3秒以内に"自社のスタイルが分かる記事"、つまり工務店紹介記事に飛べるようにURLを設置してください。
そしてしっかり文章で誘導するのがいいです。「はじめましての方はこちらをお読みください。」くらいでもOK。
MEOきっかけであれ、Instagramであれ、
集客で集めたユーザーは設計依頼を検討する前に「ここはどんな工務店なのか?」という疑問を持っています。初手をユーザーに任せず、しっかり誘導してください。
②工務店紹介からポートフォリオへ
次に"自社の設計スタイルが分かる記事"からポートフォリオへ流れるように動線を作ってください。
自社のことを理解してもらえたら、ユーザーは「他にどんな建物を建てているのか知りたい」という感覚になるはずです。
これをそのままにしてはいけません。
まずは工務店紹介記事の中で「他にもこんな住宅を建ててます」など、
工務店のことを知りたいという思いが出てきているタイミングで作品を見れるよう、ポートフォリオに移動できる動線を作ってください。
③工務店紹介やポートフォリオからオンライン相談へ
次に工務店紹介記事やポートフォリオから、気軽に質問できる窓口を設置してそちらに誘導しましょう。
おすすめは公式LINEを作って友達追加してもらい、そこで住宅相談や家を買う上での質問を受け付ける方法です。
登録してもらえば、サイトから離脱してもリストとして残るから、工務店の活動を毎月発信できます。その間に工務店のこと好きになってくれるかもしません。
ハウスメーカーさんのようにCMで認知されている状況だったら別ですが、オンラインで無数に繋がれるご時世、オフラインで会うハードルは想像以上に高いですからね。
④オンライン相談からオフライン相談へ
ここまでくれば、もう簡単。
あとは日々、送られる相談に乗ったり、定期的にリストに向けて自社の設計した建物や日々発信していたりすればOK。
実際に設計相談したいタイミングで真っ先に連絡が取れる環境を確保することが重要です。
このような動線を確保しておくと、
MEO対策をして設計者を探しているユーザーを逃さずに、最大限の効果を発揮させることができると思います。
MEO対策にかかるコスト
ここまでは、MEO対策の概要から、HP流入後に設計相談へ繋げるまでの動線計画のお話をしていきました。
ただここで気になるのはMEO対策にかかるコストですよね。もちろん月30万円かかるならぼくも紹介したりしません。
実はMEO対策は専門の業者に依頼しても、1日1000円、月額で3万円程度なんですよ。
しかも、これは成果がでた時にだけ支払うシステムになってます。
そして支払う条件は以下。
選択した6つキーワードの内、どれかが3パックに入ること
つまり、こちらで指定したキーワードで、上記スクショの赤枠の部分に入ることができたら、"1日1000円を支払う"というものです。
例えば、愛知県の名古屋市で工務店さんが、
・名古屋 工務店
・愛知 工務店
・名古屋 建築士
・愛知 建築士
・工務店 住宅
というキーワードを選定したとします。
すると業者は、これらのキーワードで検索した際に1ページ目に掲載されるように対策をはじめて、その後、3パック欄に入るようになれば、1日1000円支払う感じです。
1つでも3パックに入ってたら1日1000円。逆に6つ全て入っても1000円なので、月々の出費が3万円を超えることはありません。
しかも表示されない期間中の役務には1円も支払う必要がないんです。
自社リソースを割かずに、地域で設計者を探している人にアピールできる機会を1日1000円で買えると思えば安いものだし、
下手に営業マンを1人採用するよりコスパが良いと思ってます。
おさらい
ということで、"月3万円でできる設計依頼を増やす広告費の使い方"を紹介しました。
流れは以下。
【1】MEO対策をして、設計者を探しているユーザーをHPに流入させる
【2】HPから設計依頼までの動線を作りCV
てな感じです。
設計依頼がなかなか来ない…
広告費は抑えたいが集客はしたい…
コスパの良い広告費の使い方を探してる…
そんな現状であれば、ぴったりだと思うので、まずは試してみてください。
MEO業者を紹介
–MONOLISIX株式会社–
とは言っても、どこに依頼すればいいのか分からないと思うので最後に一社、MEO対策業者さんを紹介します。
動画にも出演していただいたMONOLISIX株式会社さんです。
現状、3000店舗ほどのMEO対策を行なっている会社さんで、ここのMEO対策は、
・契約期間にしばりがない
・2週間に1回の投稿をしてくれる
・自社開発の順位チェックツールを持っている
という特徴を持っています。
詳細は動画で話しているので、簡単に説明すると
通常、MEO対策などのサービスは、成果が出てから半年は契約を解除してはいけないという、しばりがあることが多いですが、MONOLISIXにはそのしばりがありません。
対策後に実感がなければ、翌日にでも辞めることができるんです。
また対策時に扱うグーグルマイビジネスというアカウント(グーグルマップのアカウント)にはSNSのような機能があって、そこで2週間に1回投稿をしてくれます。
もちろん内容はこちらで指示できますし、お願いしなくてもこちらの情報をリサーチして代行してくれます。他の会社さんはまずやらないです。
最後に自社開発の順位チェックツールを持っていることも良いところです。
MEO対策業者で自社開発のツールを持っている会社は一部、ほとんどがOEMで他社からツールを借りて運営してます。
自社にエンジニアがいるからメンテナンスも迅速だし、持っているノウハウの量が違います。
ぼくも全ての業者さんを把握しているわけではないので、"この会社一択です!"とまでは言えませんが、客観的にみても良いサービスだと思います。
MEOを試してみたい、もっと詳細な説明を聞いてみたいのであれば、
【しばたまるの動画を見た】と言えば、MONOLISIXの小畑さんが電話で相談に乗ってくれることになっているので連絡してみてくださいね。
(もちろんお問い合わせでもOKです)
おわりに
以上です。
ぼくが設計事務所を設立するのはまだ先のことではありますが、現時点ではこの方法が最善かなと思います。
MEO対策がおすすめな理由は、かけられる広告費で企業間の掲載率に差が開かないことや紹介サイトよりも上位に表示されること。
その他にもWeb集客方法はありますが、有名どころのSEO対策やリスティング広告はものすごい高いんですよね。
SEO対策であれば、成果に関係なく月15万以上かかるし、リスティング広告でも1回に20万ほど使います。
なので、まずはMEO対策をして、それでも広告費に余裕があれば、その他のWeb集客を試すことをおすすめしますよ。
※お知らせ
この記事や動画からMONOLISIXさんに連絡してくれた方限定ですが、
ぼくもキーワード選定などに関わらせていただいて、より成果が出やすいようにチューニングさせていただけることになりました。
なので気になることがあればぼくに質問してもOKです。どんな相談にもお答えするので、気軽に連絡してくださいね。
おしまい