
けんちくは。しばたまるです。
今回は一級建築士と二級建築士の違いを世の中でのリアルな観点からをお話しようと思います。
難しい話一切しません。どこよりもやさしく語っていくので少しだけ時間をください。
目次
一級建築士と二級建築士の違いまとめ
それでは実際に一級建築士と二級建築士の違いをまとめてみました。
- 設計できる建築物の規模に差がある
- 取得までの実務経験に差がある
- 会社に入った時の給料に差がある
- 世間的な信頼度に差がある
1つ1つお話していきます。
設計できる建築物の規模に差がある
まず一級建築士と二級建築士では設計できる建築物の規模に差があります。
一級建築士は規模、構造に関わらずどんなものでも設計可能。
二級建築士は基本は住宅規模の建物、木造なら3階建てまでが限度で高さが13m、軒高9mを超える建物は設計できませんし、
建築物の延床面積も1000㎡以上では設計できないんです。
資格試験の難易度に差がある
また、一級建築士と二級建築士では資格試験の難易度に差があります。
もちろん一級二級っていうくらいだから当たり前ですが、
実際に合格率を見てみると一級建築士の合格率は10%ほどで、二級建築士は20%。数字だけみても倍です。実際に試験内容も勉強しなきゃいけない量や試験の即日設計をする規模もまるで違います。
取得までの実務経験に差がある
また、一級建築士と二級建築士では資格取得までに必要な実務経験に差があります。
まとめて表すとこんな感じです。
■一級建築士に必要な実務経験
- 大学卒業(建築系)…2年以上
- 短期大学卒業(建築系)…3年以上
- 二級建築士…二級建築士として4年以上
- 建築設備士…建築設備士として4年以上
■二級建築士に必要な実務経験
- 大学卒業(建築系)…0年
- 高校卒業(建築系)…3年以上
- 建築設備士…建築設備士0年
- 建築に関する学歴なし…7年以上
住宅メーカーに就職する人は二級建築士から取る人もいますが、
ゼネコンなど大きな建築物をとりあつかってる会社に所属する人は二級建築士を取らずに実務経験を積んで
直接、一級建築士の資格を取る人もいます。
会社に入った時の給料・年収に差がある
また、一級建築士と二級建築士では会社に入った時の給料に差がでます。
会社では一級建築士と二級建築士では実務経験が同じでも2~3万くらい基本給が変わる所も多く、大卒と高卒くらいの差はあります。
転職事情も一級建築士を持っている人と持っていない人では雲泥の差があり、
そうとうな能力を発揮していて実績がある人以外は実務経験の歴と取得資格で判断される場合が多く、
有名なアトリエ設計事務所であっても重宝されるので即戦力として働けると思います。
給料も十分貰えるでしょう。
平均の給料もだいたいこのくらい(下)違います。
■二級建築士の平均年収
350万円~500万円
■一級建築士の平均年収
500万円~800万円
世間的な信頼度に差がある
最後に一級建築士と二級建築士では世の中からの信頼度が圧倒的に違います。
設計事務所として看板を上げるにはやっぱり一級建築士事務所じゃないとかっこ付きません。
二級建築士事務所って看板を出せば笑われると思います。
実際に事務所を開く際に代表の人が資格を持ってない場合は他の建築士の人から資格を借りたりとかがあるほどです。
なので独立を目指すには一級建築士の資格は必須と考えておいてもいいでしょう。
おわりに
はい。ざっとこんな感じです。
今回はあえて難しい言葉向きで書きました。
実際、転職や会社での昇進を考えたら一級建築士は最高の武器になりますが、割と有名な設計事務所をやっている人や大学で講義を敷いている教授ですら一級建築士の資格を持たない人もいます。
実際自分のやり方次第ではありますが、どうせ目指すなら一級建築士だと思う今日このごろです。
そんな感じです。
おしまい
PS.ご質問等あれば公式LINEで受け付けてます。ぼく自身建築学生だったので少しは力になれると思います。