
こんな疑問に答えます。
ぼく自身(@yabaikagu)、大学・大学院の6年間、建築学科に在籍していました。卒業したのもつい最近(2019年)なので、鮮度の高い話ができると思います。
そこで今回は建築学科志望者に向けて「大学の後悔しない選び方」の話をしたいと思います。
ただ建築学科は他の学部と違い理工学部と美大の両方に存在する特殊な学科です。
この記事はさまざまな大学から自分に合う建築学科を選ぶためには役に立ちますが、
その他の学科の大学選びには参考にしないでくださいね。
目次
【建築学科限定】大学の後悔しない選び方
まずぼくが思う後悔しない大学の選び方はこうです。
①理工学部か美大のどちらに自分が合いそうかを決める
②研究室(ゼミ)を調べて志望校を絞る
この2ステップ。
それでは1つ1つ解説していきますね。
①理工学部か美大のどちらに自分が合いそうかを決める
まずは"理工学部の建築学科か美大の建築学科"、どちらに自分が合いそうか見極めるのがいいと思います。
もちろん両方受験しても良いですが、それぞれでカリキュラムに大きな差がありますし、受験方法も異なります。
大学にいる人たちの雰囲気も違うので、まずは理工学部か美大か目星をつけておくといいですよ。
理工学部の建築学科の特徴【動画解説】
例:京都大学 建築学科
まず理工学部の建築学科について。
カリキュラムの流れは通常の一般教養と専門教科を学びながら、徐々に専門教科を深掘りしていく感じです。
基本的には他の理工学部の受験と同じで実技があるわけではないので、いろんな学科を受けたい人は理工学部がいいように思います。
また物事を感覚はなく、論理的に考えたりするタイプな人は理工学部の建築学科向きだなって感じます。
ちなみにぼくは理工学部の建築学科です。ぼくの実体験を元に建築学科について語った記事があるので、
具体的に何を勉強するんだろう?どんな生活を送ることになるんだろう?って人は先に読んでみてくださいね。
また動画で京都大学の建築学科の大学院生に取材してるので、そちらもぜひ。
美大の建築学科の特徴【動画解説】
例:武蔵野美術大学 建築学科
次に美大(藝大)の建築学科について。
カリキュラムは実技の割合が理工学部の建築学科よりも多いです。
なんていうか芸術家気質の美大生の中に混じることになるので、
感性で表現するタイプや絵(スケッチ)から考える人は理工学部よりも美大の方が過ごしやすいと思います。
こちらも武蔵野美術大学の学生に取材したのでぜひ見てくださいね。
②研究室(ゼミ)を調べて志望校を決める
次に建築学科の研究室を調べてください。
大学3年生になると研究室に入って、その研究室での活動がメインになります。
「設計志望なら計画・意匠の研究室を、構造を勉強したいなら構造の研究室を」って感じです。
例えば、同じ設計でも住宅ばかりを研究する研究室もあれば、公共施設を研究する研究室もあったり、内部空間・インテリアに特化してる所もあります。
将来、インテリアデザインをやりたいのに、入った大学の設計系の研究室が団地や公共施設のプロジェクトばかりしてると就職の時に関わった事例がないから不利だったり、
所属してる研究室の先輩・OBのコネも期待できません。
ぼくの友人は宇宙建築を勉強したいけど大学にそれを学べる研究室がなかったので、3年生になる前に別の大学に移りました。
とにかく所属研究室によって学ぶことがまるで全然違うので、絶対にチェックしてくださいね。
おさらい
はい。ということで今回は「大学の後悔しない選び方」を解説していきました。
整理するとこんな感じ。
①理工学部か美大かを決まる
まずは自分が理工学部の建築学科に合うか、美大の建築学科に合うかを判断する。(論理派なら理工、感覚派なら美大かも)
②研究室(ゼミ)を調べて志望校を決める
次に将来を見据えて学びたいことが深掘りできる研究室があるかをチェックして志望校を絞る。
ぼく自身どうやって建築学科を選んでいいか分からなくて、【建築学科 おすすめ 大学】とかで調べたりしてたんですけど、
その方法は…正直おすすめしないです。
またぼくもそうだったんですけど、
受験生の時にやりたいことが決まってないなら、とにかく研究室のバリエーションが多い所で決めるのがおすすめ。
研究室を探す時は大学のHPでまず各研究室の名前を調べてから、各研究室の名前で検索するとその研究室が独自に運営しているHPが出てきますよ。
まだ建築学科を受けようか迷ってるって人はこちらで建築学科の全貌について解説してます。
その他に質問などあれば、公式LINEで受け付けてます。返答が遅くなる場合もありますが、全部返してるので遠慮なくどうぞ◎